お金のハンドブック

お金の不安解消します!

貯蓄型保険は必要か

貯蓄型保険はごみ保険

日本人が大好きな貯蓄型保険。

個人年金や学資保険、ちょっとヤンチャなものだと外貨建て終身保険なんてものもあります。とにかく色々な種類があって、日本人に好まれています。

まずは一言、単刀直入に申し上げます。

貯蓄型保険はぼったくりです。

保険のお姉さんの貯蓄になる保険なんて言い換えてもいいぐらいですね。

4割から8割は手数料

貯蓄型保険について簡単に説明します。

貯蓄型保険とは、一括や毎月分割払いで保険会社にお金を預けると、保険会社がその集めたお金を運用します。契約して日が浅いうちに解約すると戻って来るお金(解約返戻金)は元本割れするけど、長期間(15年や20年)預けておくと少しだけプラスになって返ってくる。こんな保険です。

例えば

一括で100万円預ける

1年後に解約すると解約返戻金は40万円

20年後に解約すると解約返戻金が増えて105万円

こんなイメージですね。

ポイントは、なぜすぐに解約すると元本割れするのに、長期間預けておくとプラスになるかですね。

このカラクリわかりますか?

答えは単純。

保険会社が預けたお金(支払った保険料)の4割から8割をまず手数料としていただいて、残ったお金を運用するからです。だから元本割れしなくなるまでやプラスになるまでに時間がかかるんです。

どう考えてもぼったくりですよね(苦笑)。

そもそも貯蓄になっていない

もう1つ大切なことがあります。

貯蓄型保険と言っておきながら、全然貯蓄になってないんですよ(笑)。

だって短期間から中期間だと元本割れ確率100%ですよ。全然貯蓄じゃない。

少なくても契約者にとっての貯蓄ではないですね。保険を売っているお姉さんの貯蓄型保険ですね。保険を売っているお姉さんからすれば「私のための貯蓄型保険」です(笑)。

保険は掛け捨て

最後に、貯蓄型保険に入らない場合、生命保険や貯蓄はどのようにすればいいのかが気になるところですよね。

保険に入りたければ掛け捨ての保険

お金を貯めたければ貯金

お金を増やしたければ投資

です。保険と貯金と投資を混ぜちゃいけません。それぞれ独立させて考えましょう。

保険会社が保険と貯金と投資をごちゃ混ぜにして売る理由わかりますか?これは商品を複雑にしてぼったくりのカラクリを隠すためです。ぼったくりのごみ保険を売るためには消費者を惑わせなければいけないわけですね。

これが貯蓄型保険のカラクリです。

商品の構造を複雑にするには複雑にする理由があります。特に理由もなく複雑にする必要なんてありません。

シンプルイズベスト」です。

CHANELの創業者のココ・シャネルは「シンプルこそが最大のエレガント」と言っていたそうです。

無駄な手数料を払うことなく、シンプルに物事を考えていきたいですね。

飲み会との付き合い方

送別会

先日、職場の送別会に行ってきました。

社会人たるもの飲み会は必須、避けては通れない!

なんて考え方は一昔前の話です。今でもそういう考え方の方がいるのも事実ですし、「断るのが苦手」という方もいるでしょう。しかし、誘われるがままに飲み会に参加していては、蓄財からは遠ざかってしまいます。

1次会で4000円、2次会で3000円、3次会のカラオケで5000円、最後に締めのラーメンで1000円。こんなことを月に何回もしていては、お金なんて貯まりません。

私の職場は、比較的飲む機会の多い職場です。さらに、飲み会となると2次会3次会は当たり前。最近はコロナ禍の後遺症か、だいぶ頻度は減りましたが、月に2〜3回ぐらいは飲み会があるんじゃないかと思います。

全てに参加していたら大変ですね。

もちろん職場の飲み会が大好きで「お金なんて貯まらなくていいから飲み会に行きたい」という方に文句を言う気なんてありません。そういう方は自身にとって価値のあるものへ出費しているわけですから、好きなようにすればいいと思います。

ただそうじゃないという方は、ルールを決めることをおすすめします。

飲み会のルール

突然ですが、私はお酒が大好きです。ですが、飲み会には厳格なルールを定めています。

私の飲み会のルールは

  • 気が乗らない飲み会は行かない
  • 職場の飲み会は1次会まで
  • 何があっても予算(お小遣い)の範囲内

以上です。

気が乗らない飲み会は行かない

みなさんどうですか。行きたくないけど断れずに飲み会に行ってませんか?

私は気が乗らない飲み会は断ります。大好きな仲間や家族との飲み会や会食は幸せな時間ですが、気が乗らない飲み会ほど嫌なものはありません。お金も時間ももったいない。

労働というのは時間の切り売りです。気が乗らない飲み会に行くということは、その気が乗らない飲み会の費用を捻出するために時間を売っているということです。

「断ったら関係が悪くなる」と考える方も多いと思いますが、もし断って関係が悪化するようなら、それはその程度の関係だったということです。

ですから、そんなものは断ってしまいましょう。

職場の飲み会は1次会まで

気が乗らない飲み会には行かない私ですが、職場の飲み会もお世話になった方の送別会などは参加します。あくまでも行きたいときだけですが。

ここで重要なのが1次会で帰ることです。

2次会、3次会には行ってはいけませんし、キャバクラなんて以ての外です。2次会、3次会と参加していくと単純に飲み代が嵩みますし、帰りが遅くなってタクシーを利用するはめになったり、変な揉め事に巻き込まれる可能性が増えたりと良いことがありません。

ですから、あくまでも蓄財という観点に限った話ですが、1次会で帰った方がいいんです。

ただ、全てにおいて楽しむことを全くしないわけじゃありません。大切な仲間や家族との飲み会や会食はあまり時間を気にせず楽しんでいます。

付き合いの要素を含む飲み会には、付き合いの要素を含む飲み会なりの対応をしているということですね。

何があっても予算の範囲内

これは飲み会に限ったことではなく、何事においても大前提です。

私はどんなお誘いもその月の予算を超えそうなときは断ります。もちろん、丁重にお断りを申し上げますし、代替案(リスケ)の提示はさせていただきます。そうやってお断りをして関係が崩れたら、この場合もそこまでの関係だったということ。

予算をしっかり立ててその範囲内で楽しむことを徹底しています。

飲み会の結末

今回は先日私が参加した飲み会が発端で、私の飲み会との付き合い方についてお話しました。

最後にその飲み会の結末についてお話します。

私が帰った後、2次会居酒屋3次会居酒屋4次会キャバクラ、そして最後にらーめんで締めたそうです。

いったいいくら使ったんだか・・・。

1次会で切り上げて本当に良かったです。

お財布にも健康にも悪いので、今後も職場の飲み会は1次会で切り上げたいと思います。

お金が貯まるお金の使い方

資産を買う

今あなたに自由に使えるお金が100万円あります。街を歩いていたら素敵な時計を見つけました。値段は3万円です。あなたはこの時計を買いますか?

 

どうでしょうか?この時計買いますか?

買うという方が圧倒的に多いのではないかと思います。しかし、このお金の使い方はお金が貯まらない人のお金の使い方です。

お金が貯まる人は自由に使えるお金100万円で年利3%の金のなる木を買います。すると、1年後の資産は103万円。3万円の時計を買っても元金の100万円は減りません。これがお金が貯まる人のお金の使い方であり、この金のなる木を買う行為が資産を買うということです。

資産とは

そもそも資産とはどのようなものを指すのでしょうか?

家や車は資産でしょうか?

家や車は資産ではありません。正確に言うと、資産じゃない家や車がほとんどです。

資産とはプラスのキャッシュフロー(お金の流れ)をもたらすものです。

購入した家や車があなたのお財布にお金を運んでトータルでプラスになるなら資産ですが、ほとんどの場合はそうではないと思いますので、そのような家や車は負債ということになります。

ラクタを買わない

大ベストセラー「金持ち父さん貧乏父さん」の著者のロバート・キヨサキ氏は、プラスのキャッシュフローをもたらさないモノのことをラクだと言います。

お金持ちになるためにはガラクタを買うのをやめて資産を買うことです。

前述のようにまず資産を買って資産から得た資産所得でガラクタを買う。これがお金持ちになるためのお金の使い方なんです。

何を買うか

では具体的に何を買えばいいかと言うと、初心者の方には、投資信託がオススメです。

投資信託とは、株の詰め合わせパックです。少数の企業の株を買ってもその企業の業績が悪化したら大損してしまいますが、多数の企業の株の詰め合わせパックなら業績が悪化した企業の損益を他の企業が補ってくれます。

ポイントは広く分散された手数料の安い投資信託を手数料の安いネット証券で買うことです。アメリカや全世界に分散された手数料の安い投資信託が特にオススメです。初心者にはこれ一択です。

まずはやってみる

最後に最も重要なことをお伝えします。

行動する、これですね。

行動しないことには何も始まりません。まずはやってみて合わなければやめればいいだけです。やってみてもし損をしたとしても、買ったものの価値が0になることはありません。

2024年1月からは新NISAも始まりました。利益に対して課税されることなく(通常は約20%の税金がかかる)利益を得ることができます。

お金を使う順番を変えるだけで資産が増える

あとは、行動するだけ。とにかく、行動してみましょう。

 

森の中のオールインクルーシブ

THE KEY HIGHLAND NASU

先日、以前から気になっていた栃木県の那須にあるTHE KEY HIGHLAND NASUに1泊2日で行ってきました。

このお宿は、滞在中の食事、アルコールを含む飲み物(一部有料のアルコール有り)、アクティビティなどが全て無料で楽しめるオールインクルーシブのお宿です。那須の森の中で温泉を満喫し、美味しいお酒と食事を思う存分堪能してきました。


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お子様連れ向け

滞在中、楽しく過ごさせていただいた私(我が家)ですが、こちらのお宿はどちらかと言うと「お子様連れ向け」のお宿かなという印象を受けました。1年中楽しめる屋内プールがあり、お値段もオールインクルーシブにしてはリーズナブルです。私が行った3月の平日だとツインのお部屋で2万円ぐらい。スイートルームでも3万円ちょっとです。

実際に小さいお子様を連れて宿泊している方が多く、お子様も親御さんも非常に楽しんでいるようで微笑ましかったです。

ただ私は妻と2人だったので、どちらかと言うと、静かにのんびり過ごしたい派です。私のような方にとっては、いつもの過ごし方とはちょっと異なる過ごし方になるかもしれません。

何にお金を使うか

私は節約家で価値を感じないものには徹底してお金を使いませんが、価値を感じるものにはお金を使います。使い分けを徹底しているんですね。その私が価値を感じるものの1つが旅行なんです。

今回は1月の星野リゾート界川治、2月の石垣島小浜島に続いて今年3回目の旅行でした。

何にお金を使うかは人それぞれですが、大して価値の感じないものにお金を使ったり、得られる結果がほぼ変わらない安いものがあるのに知識不足が原因で高いものを利用したりするのは非常にもったいないことです。

例を挙げると

  • 大手キャリアのスマホ
  • 不要な保険
  • コンビニでの買い物
  • ATMの時間外手数料
  • コンビニやスーパーのビニール袋

このようなものにお金を使うことは、私にとってはナンセンスなんです。

あくまでも「私にとっては」です。上記のようなものに価値を感じる方を否定する気はさらさらないですし、価値を感じるという方は思う存分使えばいいと思います。

ただ、それが本当に自分にとっての価値なのか(見栄や他人の評価を気にしてのことじゃないか)、知識不足が原因で誤った認識のもとお金を使っていないかは1度精査してもいいかもしれません。

お金の使い方を変えるだけで人生の充実度は格段に上がります。

大切なのは自分にとって価値があるかどうかです。他人の評価は関係ありません。

自分にとって価値があるものは何なのかを考え、上手にお金を使っていきたいものですね。

 

保険

日本人は保険貧乏

「日本人は保険貧乏」

こんな言葉を聞いたことありますか?

読んで字の如く、日本人は保険貧乏なんです。みなさん、保険を掛け過ぎです。ここでいう保険とは民間保険のこと(以下、「保険」)で、公的保険のことではありません。

日本の公的保険は世界一優秀なんです。それにもかかわらず、みなさん多種多様な保険に加入しているんですね。

結論から言うと、必要な保険は3つだけです。

この3つだけなんです。

保険とは

必要な保険について理解するには「保険とはなんぞや」を知る必要があります。

保険とは

「起こる可能性はは低いけど、起こってしまったら人生が破綻してしまうようなリスクに相互扶助で備えるもの」

です。

ポイントは低確率高損失相互扶助。この3つですね。

例を出しましょう。

「今ここに3000人の人がいます。10年後、この3000人の中の誰かはわからないけど誰か1人に不幸が起きます(亡くなる)。その亡くなる方には家族がいて、その方が亡くなると家族は路頭に迷ってしまう。じゃあここにいる3000人から1万円ずつ集めて、集まった3000万円を亡くなった方の家族にあげよう。」

これが「低確率及び高損失に相互扶助で備える」ということです。

保険とはどこまでいってもこれです。そしてこの定義に照らし合わせると必要な保険は前述の3つだけなんですね。

生命保険

生命保険は必要です。

あなたが亡くなってしまってしまったら残されたご家族は路頭に迷ってしまいます。ただし次のような場合は必要ありません。

  • 結婚していない
  • 奥さんの稼ぐ力が高い
  • お子さんがいない、もしくは大きい

こういう方は原則不要です。

要は、あなが亡くなったときに生計を維持できない家族がいるか。これがポイントです。

そして、生命保険は掛け捨て一択です。積み立てはやめましょう

積み立て型の保険というのは、ボッタクリの投資信託と薄ーい保障の保険のパック商品です。

損するだけなので必要ないですし、すでに契約している方は解約しましょう。

自動車保険

車を運転していて事故を起こしてしまって、相手に怪我をさせたり、相手の方が亡くなってしまったら莫大なお金が必要になります。

自動車保険対人対物無制限で加入しておきましょう。ただし、車両保険は不要です。

車両保険に加入すると保険料が上がります。さらに、保険金を受け取ると等級が下がって保険料がさらに上がってしまいます。要は、修理代の先払いと後払いをしてるだけなんですね。ですから、車両保険には入らず自身の車の修理代には貯金で備えましょう。

「そんな貯金なんかない」

という方は、車を買うこと事態を再検討すべきです。

火災保険

自宅が火事になったらとんでもない損害ですよね。隣家に延焼しようものならさらに損害が拡大します。火災保険には加入しましょう。

ただし、地震保険を付帯する必要はありません。地震保険は保険の定義に合致します。低確率だけど起こったら高損失です。ただ、相互扶助が成り立たないんです。地震の被害というのは、1人や2人じゃ済みません。大きな地震が起こると一定の地域に住む人が一斉に被害を受けます。これだと相互扶助が成り立たないし、成り立たせようとすると保険料が超高額になってしまいます。以上の理由から、地震保険はあまり保険金が出ない設計になってるんですね。制度上難しいということです。

人生の3大出費

今や保険は家、車とともに人生の3大出費と言われています。

でもどうでしょうか。不要な保険に多数加入しているだけで、それらを解約すれば大きな出費にはならないはずです。

世界一優秀な公的保険をしっかり学んで理解すれば、必要な保険は3つだけなんです。

医療保険がん保険も公的保険でカバーできます。

貯蓄型の保険はボッタクリです。お金を貯めたければ貯金お金を増やしたければ投資をしましょう。

正しい知識を身につければお金の問題は解決できます。知らないと損をするだけです。

しっかりと学んで行動して、少しずつお金の問題を解決していきましょう。

 

朝食

職場で朝食

私の職場では、朝食を始業前に職場で食べることが一般化しています。コンビニなどで購入して、職場の自身のデスクで食べるんです。

私は入社したときからこの光景が不思議でした。お金もかかるし、家で食べた方が美味しいし、栄養と摂れるし・・・。

皆さんの会社ではどうですか?現代では一般的なのかな?少なくても私の前の会社(私は29歳のときに現在の会社に転職してます)では、ほぼ見たことがない光景でした。

まあ賛否はさておき、お金のことに限定して私見をお話します。

その朝食いくら?

私の会社で一般化している職場のデスクでの朝食ですが、その朝食にいくらかかっているのでしょうか。

コンビニでおにぎり2個、カップ麺1個、ペットボトルのお茶1本を買ったと仮定します。ちなみにこの朝食は、私の会社の職場朝食のスタンダードです。みなさん朝から身体に悪いものをガッツリ食べてます。

では、ガッツリ朝食の金額です。私はコンビニに行かないので、各商品の金額は10年以上前、私がまだコンビニで買い物をしていた頃の記憶に物価の上昇を加味した金額です。

おにぎり  300円(1個150円×2)

カップ麺  200円

お茶          150円

 袋        5円

合計で1日¥655です

20日出勤とすると月に¥13100です。

バカにできない金額です。家で朝食を摂ったからといってお金がかからないわけではありませんが、自炊すれば1ヶ月あたりマイナス1万円ぐらいにはなると思います。

塵も積もれば・・・

「塵も積もればなんちゃらかんちゃら」とはよく言ったもので、節約というのはこういうものの積み重ねなんですね。

仮に昼食も常にコンビニ弁当や外食だとすると、仕事の日の朝食と昼食だけで月3万円なんてことになります。

月3万、これは我が家の1ヶ月の食費(アルコール除く)に匹敵します。

こんなことを言うと、我が家が常に精進料理のようなものばかりを食してるように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。基本的にお肉は国産しか買いませんし、お魚も新鮮で美味しいお魚を買っています。食卓の品数も決して少なくなく、いつもお腹いっぱい食べて飲んでます。

要は、少し手間を掛けて工夫をすれば食費を抑えられるということですね。

 

今回は、私の職場の社員の朝食を例にお話しました。職場で朝食を摂るのが世間で一般的かどうかわかりませんが、節約はちょっとの手間と工夫で何とでもなるという良い例だったと思います。

私はやりませんが、コンビニの買い物をスーパーに変えるだけでも相当な節約になりますよね。

ちょっとの手間と工夫を惜しむことなく、資産を形成できるよう頑張っていきましょう。

腐るお金

QUOカード

先日、職場の同僚が意気揚々とこんなことを話してました。

「職場からもらったQUOカードが8,500円分貯まっている。10,000円分貯まったら一気に使おうかな!」

私の職場では社員から集めた会費等の余剰を年度末にQUOカードで返還します。毎年1,000〜2,000円ぐらいですかね。前述の同僚はそのQUOカードを使わずに貯めているんですね。

みなさんは、QUOカードなどを貰ったらすぐに使いますか?それとも貯める方ですか?私はすぐに使います。

何故ならQUOカードは徐々に腐るお金だからです。

お金が腐る?

実際のところ、物理的にお金は腐りません。どういうことかというと、価値が減るということです。

QUOカードというのは、1,000円のQUOカードであれば何年経とうがそれは1,000円のQUOカードです。数年経つと1,100円や1,200円のQUOカードにはなりません。

その一方で物の価格は上昇していきます。10年前に100円で買えたものは今100円では買えません。120円や130円に値上がりしているはずです。

経済はインフレの歴史で、物の価格は年々上がっていきます。日本政府も年2%のインフレを目標にしています。経済が成長するためには適度なインフレが必要なので年2%程度のインフレならいいんですが、ここ数年のインフレは生活を圧迫するレベルのインフレですよね。

このようにQUOカードの価格は変化しないのに物の価格は高騰するので、10年前に1,000円のQUOカードで買えたものが買えなくなってしまうんです。

これがお金が腐るということです。

現金は腐らないのか

では現金はどうなのかと言うと、腐らせることもできるし、熟成させることもできます。

現金を現金のまま保有する、もしくは銀行に預金しておくと価値が増えないので腐ります。厳密には銀行預金には金利がつきますが、現在は超低金利なのでつかないのと同じです。

一方で、現金の価値が増えて現金を熟成させる方法もあります。

資産運用ですね。

資産運用をすれば現金の価値を高める(熟成させる)ことができるんです。

ただし、資産運用にはリスクが伴います。ここでは資産運用についての説明は省略しますが、ご自身のリスク許容度の範囲内で現預金と資産運用のバランスを取ることが大切です。

腐るお金

QUOカードについて腐るお金だと説明しましたが、他にも腐るお金がありますのでご紹介します。

  • ポイント
  • ギフトカード
  • 商品券
  • 割引券

こういったものですね。

これらもQUOカード同様、保有していても価値は増えませんので、物の価格が高騰する前にさっさと使ってしまいましょう。

感情に流されない

人間というのは、1度手にしたものを手放すことを嫌うそうです。

お金やQUOカード、ポイントなんかも同じですね。せっかく貯まったものを減らしたくないし、貯まったものがそれなりの量になると貯まっていくことに快感を覚えてしまう。私も経験がありますし、今もそういう傾向に陥りがちです。

でもそんなときは、客観的事実と感情を分けて考えるようにしています。意識しないとどうしても感情に流されてしまいますからね。日々、感情と闘っています。

ということで、今回のお話がみなさんの資産形成に少しでもお役に立てたら嬉しいです。

せっかくの金券等(QUOカードやポイント)を有意義に使えるよう、感情に流されないように注意しましょう。