QUOカード
先日、職場の同僚が意気揚々とこんなことを話してました。
「職場からもらったQUOカードが8,500円分貯まっている。10,000円分貯まったら一気に使おうかな!」
私の職場では社員から集めた会費等の余剰を年度末にQUOカードで返還します。毎年1,000〜2,000円ぐらいですかね。前述の同僚はそのQUOカードを使わずに貯めているんですね。
みなさんは、QUOカードなどを貰ったらすぐに使いますか?それとも貯める方ですか?私はすぐに使います。
何故ならQUOカードは徐々に腐るお金だからです。
お金が腐る?
実際のところ、物理的にお金は腐りません。どういうことかというと、価値が減るということです。
QUOカードというのは、1,000円のQUOカードであれば何年経とうがそれは1,000円のQUOカードです。数年経つと1,100円や1,200円のQUOカードにはなりません。
その一方で物の価格は上昇していきます。10年前に100円で買えたものは今100円では買えません。120円や130円に値上がりしているはずです。
経済はインフレの歴史で、物の価格は年々上がっていきます。日本政府も年2%のインフレを目標にしています。経済が成長するためには適度なインフレが必要なので年2%程度のインフレならいいんですが、ここ数年のインフレは生活を圧迫するレベルのインフレですよね。
このようにQUOカードの価格は変化しないのに物の価格は高騰するので、10年前に1,000円のQUOカードで買えたものが買えなくなってしまうんです。
これがお金が腐るということです。
現金は腐らないのか
では現金はどうなのかと言うと、腐らせることもできるし、熟成させることもできます。
現金を現金のまま保有する、もしくは銀行に預金しておくと価値が増えないので腐ります。厳密には銀行預金には金利がつきますが、現在は超低金利なのでつかないのと同じです。
一方で、現金の価値が増えて現金を熟成させる方法もあります。
資産運用ですね。
資産運用をすれば現金の価値を高める(熟成させる)ことができるんです。
ただし、資産運用にはリスクが伴います。ここでは資産運用についての説明は省略しますが、ご自身のリスク許容度の範囲内で現預金と資産運用のバランスを取ることが大切です。
腐るお金
QUOカードについて腐るお金だと説明しましたが、他にも腐るお金がありますのでご紹介します。
- ポイント
- ギフトカード
- 商品券
- 割引券
こういったものですね。
これらもQUOカード同様、保有していても価値は増えませんので、物の価格が高騰する前にさっさと使ってしまいましょう。
感情に流されない
人間というのは、1度手にしたものを手放すことを嫌うそうです。
お金やQUOカード、ポイントなんかも同じですね。せっかく貯まったものを減らしたくないし、貯まったものがそれなりの量になると貯まっていくことに快感を覚えてしまう。私も経験がありますし、今もそういう傾向に陥りがちです。
でもそんなときは、客観的事実と感情を分けて考えるようにしています。意識しないとどうしても感情に流されてしまいますからね。日々、感情と闘っています。
ということで、今回のお話がみなさんの資産形成に少しでもお役に立てたら嬉しいです。
せっかくの金券等(QUOカードやポイント)を有意義に使えるよう、感情に流されないように注意しましょう。