お金のハンドブック

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多重債務からの脱出

借金500万円

消費者金融2社、カードローン3社、クレジットカードリボ払い4社に奨学金。借金の合計500万円。

今から15年前、29歳のときの私です。

毎月の借金の返済額が毎月の手取りを完全に上回っていて、借金を返済してできた借り入れ枠で再度借金をして他社の借金を返す。それでも足りなければ休日に日雇いのアルバイトをする。こんなことを繰り返していました。自分の怠慢が原因とはいえ、人生のどん底です。

しかし現在は、その借金を無事に返済し、金融資産は3000万円を超えています。

今振り返っても「よく返せたな」と思います。そして、2度とあんな経験はしたくないですね(苦笑)。

まずはどうにかして収入を増やすしかない

過去の私のように多重債務で苦しんでいる方、多重債務から脱出するための第1歩は、毎月の最低返済額よりも収入が上回る状態を作り、収入の範囲内で生活できるようにすることです。この状態を作れないとどうにもなりません。転職でもいいですし、副業でも何でもいいです。家の不用品を売るだけでもけっこうな額になる方もいると思います。とにかく入ってくるお金を増やしましょう。そして、無駄遣いをせず節約をして収入の範囲内で生活できるようにしましょう。

私の場合は転職が功を奏しました。29歳の人世どん底のときに今の会社に転職して収入が増え、符のループから抜け出すことができたのです。

返済の優先順位

収入の範囲内で毎月の最低返済額を確保して生活もできるようになったら繰り上げ返済です。毎月の最低返済額を返済するだけでは返済までに何十年もかかってしまいますし、総返済額もとんでもないことになってしまいます。ですから、繰り上げ返済をしましょう。

ここで問題になってくるのは、どの借金を繰り上げ返済するかです。迷う方も多いと思いますが、金利の高いモノから返済していくのがセオリーです。返済額に占める金利分が減少し総返済額が少なくなります。気分的には借入額の少ないモノから繰り上げ返済して借金先の数を減らしたくなるかもしれませんが、大切なのは金利です。金利の高いモノから繰り上げ返済していきましょう。

繰り上げ返済を続けていき1社完済すると波に乗れると思います。モチベーションも上がって繰り上げ返済が加速するはずです。まずは最初の1社を完済できるように頑張りましょう。

最後は国の救済制度

ここまで自分の力で返済することを前提にお話してきましたが、どうしょうもなくなったら自己破産等の国の救済制度を活用することも必要です。色々な意見があると思いますが、国民に認められた権利なので、どうしようもないときは利用すべきだと思います。ただし、生活に制限がかかりますので、どうしようもないときにした方が良いでしょう。

家族の力を借りるのは有り?

個人的には、家族や親戚に借金を返済してもらうのは無しです。

理由は痛みを伴わないから。

痛みを伴わないとおそらくまた借金します。私の父がまさしくこれでした。借金しては兄弟に返済してもらう、この繰り返しです。「そんな父親の姿を見ておきながらお前も借金してるんじゃねぇ!」という声が聞こえてきそうてすが(苦笑)。

痛みを伴わないと私の父のようになるのがオチだと思います。ですから、自身で苦労して返済するなり、国の救済制度を利用して返済して生活に制限を受けるなりの何らかの痛みを伴う返済方法を選択してほしいなと思います。

いつか訪れる明るい未来を夢見て

多重債務に苦しんでいる方、今は本当に辛いと思います。そして、これから完済までの過程も苦労の連続だと思います。しかし元々は自身が撒いた種(そうじゃない方もいるかもしれませんが)。借金をするというのは、未来の自分の時間を買う行為です。今ないお金を得るために未来の自分の時間を犠牲にしたのです。だから仕方のないことです。頑張りましょう。

借金を完済すると目の前がパァッと晴れます。そして多重債務で苦しんだ経験や返済するまでの過程で得たものは今後の人生を彩ってくれるはずです。私自身がそうでした。多重債務で苦しんだ経験、そして自分の手で完済する過程で得たものがなければ今の自分はなかったと思います。

いつか訪れる明るい未来を夢見て一緒に頑張っていきましょう。