新NISAもいいけれど・・・
2024年1月新NISA制度が始まりました。
NISAとは
「投資によって得た利益に税金がかからない制度」です。
通常、投資で得た利益には約20%(正確には復興特別消費税が加算され20.315%)の税金がかかりますが、その税金がかからないんですね。
そしてそのNISA制度が新しくなり、運用期間の制限が撤廃され投資限度額も大幅に増えました。
具体的には、1人あたり年間360万円、一生涯で合計1800万円まで投資が可能になり、運用期間も永年となりました。
これは素晴らしい制度改革です。やらない手はありません。私も最大限に利用しています。
ですが、周囲の話に耳を傾けていると、順序がおかしい方が非常に多いんです。要は、新NISAを始める前にやるべきことをすっ飛ばしているんですね。
新NISAを始める前にやるべきこと
新NISAを始める前にやるべきこと、それは
- 借金を返済する
- 支出を最適化する
この2つです。
「投資する前に借金返してちゃんと家計管理をしなさい」ということですね。
借金を返済する
「何を今更そんな当たり前のことを?」
と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、借金を抱えたまま新NISAをやっている方がけっこう多いんです。
借金というのは消費者金融からの借金だけじゃないですよ。カーローンや教育ローン、クレジット払いのリボ払いなんかも含みます。どうでしょうか。耳が痛い方いらっしゃるんじゃないでしょうか。
借金がある方は借金返済が最優先です。借金を返済してから新NISAを始めましょう。ただし、住宅ローンを組んでいて、住宅ローン控除を受けている方はその限りではありません。住宅ローンの金利よりも、住宅ローン控除で戻って来る税金の方が多い場合が多いからですね。それ以外の方は、基本的に借金返済が最優先です。
ここで
「住宅ローンの金利より、投資の利回りの方が大きいから住宅ローンは急いで返済する必要なんてない」
なんて言葉が聞こえてきそうですね。これは一理あります。
ですが、確実に住宅ローンの金利以上の利回りを出せる投資商品はこの世に存在しないのも事実です。
投資で住宅ローン金利以上の利回りを出せる可能性はあるけど、100%ではないんですね。
だから基本的には(素人は)、新NISAよりも借金返済を先にするべきなんですね。
その前にそもそも、借金しないと買えないものを買うべきではないのですが・・・。
支出の最適化
支出の最適化、これをしていない方は多いですね。
新NISAよりも何よりもまずは支出の最適化です。
家計管理をして使途不明金を0にして、余計な支出をなくす。新NISAを始めるのはそれからです。
支出の最適化をしていない状態というのは、穴の空いたバケツに水を溜めているようなものです。
どんなに稼いでも、どんなに投資でお金を増やしても、湯水の如くお金を使っていたらお金は貯まらないじゃないですか。それに支出を最適化すると必要なお金が減るので、経済的自由を手に入れるのが早くなります。
だから、新NISAよりも何よりも支出の最適化が先なんです。
順序立ててやっていこう
2024年4月から始まった新NISA。新NISA自体は本当に素晴らしい制度で、大いに活用していただきたい。
でも、「その前にやるべきことがあるよ」、「順番を間違えないでね」という話をしました。
- 借金を返済する
- 支出を最適化する
- 両方できていない方は支出を最適化して借金返済に全力投球する
新NISAはその後の話ですね。
何事も順番が大切だと思います。新NISAを始めるという一歩を踏み出したことは素晴らしいことですが、効率良くお金の問題を解決してくために、一つ一つ順序立ててやっていきましょう。